コンビニエンスストア大手のローソンは17日、2002―2004年度の経営計画を発表し、2002年度は新規出店数から閉店数を引いた純増店舗数をゼロにする方針を明らかにした。75年の会社設立以来初めての試みで、新規出店で業績を下支えてきた戦略を転換し、既存店の収益力アップを目指す。
また、自然減と希望退職で社員数を2002年度中に500人削減し、3000人体制にスリム化する。
ローソンはコンビニ大手で唯一、全都道府県に店舗を展開しているのが売り物だったが、経営効率の悪さも指摘されていた。5月に新浪剛・新社長が就任する予定で、新体制発足を機に経営戦略を抜本的に転換する。
ローソンは2001年度に601店舗を出店し、550店舗を閉鎖したが、2002年度は500店舗を出店し、同数の赤字店舗を閉鎖する。閉鎖店舗には、社員が経営する赤字の直営店250店も含まれる。人員削減のリストラ費用をまかなうため2003年2月期決算で約30億円の特別損失を計上する見込みだ。
同社は2002年2月期決算で経常利益が対前年比9・0%減となり、業績の立て直しが急務となっている。
(4月17日20:17)