化学大手の三菱化学は16日、2002年度中に、本体従業員約1万4700人のうち7・5%にあたる1100人以上を削減する方針を明らかにした。グループ企業への転籍や早期退職の募集で削減する。三菱化学が同日発表した2002年3月期連結決算の業績見通しで、税引き後利益の赤字額が、昨年11月時点予想の90億円から450億円に拡大する見込みとなったため、人員削減による労務費削減が必要と判断した。今後、人員削減幅を上積みする可能性もある。
三菱化学は、化学品の内外需要の低迷とIT(情報技術)不況の影響により、収益が圧迫されている。