日本道路公団が16日募集した財投機関債(年限5年と10年の2本建て、発行総額1900億円)は、5年債の発行額が1625億円で昨年度に機関債の発行を始めて以来で最大規模となった。2001年度は当初の計画額1500億円に対して850億円を残す形になったが、今回の募集で今年度の予定額(4000億円)の半分近くを早くも消化したことになる。
1本あたりの発行額でこれまでの最大は公営企業公庫債の1000億円。道路公団では「投資家の要望を聞きながら販売可能な範囲で募集しようと考えたが、当初想定していたよりも多かった」(経理部資金課)という。
5年債の応募者利回りは1.346%(単利、発行価格99円97銭)で、残存期間が同じ国債利回りに対する上乗せ幅は0.80%。10年債(発行額275億円)は利回りが2.240%(100円)で、上乗せ幅は0.85%だった。前回債(2月発行)では5年債(発行額450億円)の上乗せ幅は0.33%で、10年債(200億円)は0.38%だったため、上乗せ幅は大幅に広がった。