経済産業省が15日発表した1-3月期の中小企業景況調査によると、資金繰り指数(資金繰りが前年同期に比べて好転したとする企業の割合から悪化したとする企業の割合を引いた値)は前期比0.8ポイント低いマイナス37.4となった。3・四半期連続の悪化で、1980年の調査開始以来最悪だった98年7-9月(マイナス37.8)に迫った。
調査は全国の中小企業1万8865社を対象に3月に実施し、1万7471社から回答を得た。1-3月期の業況判断指数はマイナス50.0で前期と同水準だった。経産省は「急速に業況判断が悪化する状況ではないが、下げ止まったとは言えない」と分析している。