【ワシントン佐藤千矢子】米議会予算局は12日、対アフガニスタン軍事行動の費用が昨年10月から今年9月までの1年間で総額102億ドル(約1兆3000億円)に達するとの試算を発表した。
「アフガン戦費」について米国防総省は詳細を公表していないが、最近、同省当局者は上下両院議員に対し、空爆開始から今年2月中旬までの約4カ月間に44億ドル(約5800億円)かかったと説明している。
これに基づいて単純計算すると1年間で約130億ドルかかることになる。しかし、同省はアフガン攻撃のためアラビア海に展開中の2隻の米空母のうち1隻を数週間以内に引き揚げるなど戦線縮小を検討しており、議会予算局はこうした情勢を考慮して試算を行ったという。
内訳で最も大きいのは、航空機や艦艇の運用、地上部隊の装備、弾薬類の調達費用などで計79億ドル。このほか、部隊や装備の移動費用として12億ドル、兵士らの特別給与に11億ドルかかるとみている。
[毎日新聞4月13日] ( 2002-04-13-18:50 )