【ワシントン12日=天野真志】
米労働省が12日発表した3月の卸売物価指数(1982年=100、季節調整済み)は138・9となり、前月比1・0%上昇した。中東情勢の緊迫化を背景に、ガソリンなどエネルギー価格が急騰したことが原因で、2001年1月(1・1%上昇)以来の大幅な上昇率を記録した。ただ、変動幅が大きいエネルギーと食料品を除いたコア指数は同0・1%の上昇にとどまっており、インフレ懸念の台頭を指摘する声はまだ少ない。
項目別にみると、原油価格の高騰を受け、エネルギー価格が同5・5%の上昇となった。このうちガソリンは、同21・3%の大幅な上昇を示し、1999年4月(23・9%上昇)以来の上昇率を記録した。
(4月13日12:22)