郵政事業庁は9日、1990年代前半の高金利時代に契約された簡易保険の満期保険金額が2002年度から2005年度にかけて約40兆円にのぼると発表した。郵便貯金に続き簡保も集中満期を迎える。2002年度の満期見込み額は11兆5000億円で2001年度の8兆1000億円を3兆円以上上回る。4年間に満期を迎えるのは簡保全体の保険金額の約4分の1に達する。
年度別の満期保険金額は2003年度が11兆円、2004年度が8兆9000億円、2005年度が11兆5000億円と推計している。ただ満期を迎える簡保のうち、どの程度の再契約を目指すか、具体的な目標は「まだ決めていない」(郵政事業庁)と明らかにしなかった。