本日(4・9)午前NHK衛星1で放送された「BSニュース」は、小泉首相の「聖域なき構造改革」に関する世論調査を実施したとその結果を報じた。
実施時期:4月5日〜7日
対象人数:1,800人
解党人数:1,089人
1)期待するかしないか
「聖域なき構造改革」に期待する 47%(小泉政権成立直後から42ポイント減)
(大いに期待とある程度期待を合算した値)
「聖域なき構造改革」に期待しない 50%(小泉政権成立直後から42ポイント増)
(あまり期待しないとまったく期待しないを合算した値)
2)期待する理由
改革の姿勢を貫いている 63%
具体的な成果が表れている 18%
3)期待しない理由
具体的成果に乏しい 49%
改革の姿勢が後退 32%
※ 期待したりしない理由の「項目設定」がズレている。
理由として出ている内容は、「聖域なき構造改革」そのものに対する是非(期待・非期待)ではなく、「聖域なき構造改革」を是と認めた上で小泉首相の取り組みをどう評価するかというものでしかない。
だから、調査結果を総括すると、「小泉首相が改革姿勢を貫き具体的な成果を上げることを国民は期待している」となってしまう。
インチキ世論調査とは言わないが、ある方向に誘導する意図を持った世論調査である。
この世論調査に関する「BSニュース」の見出しは、“「聖域なき構造改革」に期待するが47%”だった。