【ワシントン8日=天野真志】米エネルギー省は8日、イラクが原油輸出の一時停止を決めた影響で、原油価格が一時的に1バレル=30ドルを超える水準まで値上がりする可能性があるとの見方を示した。「他の産油国がイラクの輸出減少分を増産などで穴埋めしない場合」との条件付きだが、原油相場の高騰が長引けば、日本の景気回復に足かせとなる恐れもある。
8日のニューヨーク・マーカンタイル取引所の原油先物相場は、指標となるウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)の5月物の終値が先週末比0・33ドル高の1バレル=26・54ドルと上昇した。