システム障害が続くみずほフィナンシャルグループは8日、口座振替で再び二重引き落としが約3万件発生したと発表した。また口座振替の遅れも50万件残っているほか、7日に完全復旧にこぎ着けたばかりの現金自動預入払出機(ATM)でも一時、障害が発生した。
みずほホールディングス(HD)によると、8日の口座振替で、新たに3万件の二重引き落としがあったことがわかった。同社は、同日中に大半を解消するとしているが、一部の処理は9日になる見込みだ。原因については調査中だが、処理済みのデータを再度コンピューターで処理した人為的なミスの可能性がある。
5日の記者会見で石坂文人・みずほHD専務執行役員は「人為・システム的なミス。システム上の修復はした」と説明していただけに、みずほのシステム運営の根幹が問われる事態となっている。
二重引き落としは今月1日から4日までに発生した約3万件に続いて、2度目。前回の復旧処理が8日午前に終わったばかりだった。
一方、口座振替の引き落とし遅延約250万件は、8日中に大半を処理したとしている。しかし、同日午後6時現在で引き落とし未確認分と8日の引き落とし分が合わせて約50万件、未処理のまま残っている。みずほは早期の復旧に努めるとしているが、一部の処理は1〜2日ほど遅れるとしている。
また、ATM障害は午後4時前に、再編前の旧取引行のATMでしか現金を引き下ろせないなどのトラブルが断続的に発生した。こうしたトラブルは1日にも発生している。午後5時すぎに復旧したが、原因は分かっていない。(20:41)