朝日生命保険は2002年3月期に不動産や資産運用など20の関連会社を清算・売却した。会社整理に伴い、出向していた社員を本業の個人保険の営業などにあてて経営を効率化する。整理したのは信用保証会社や自社の営業拠点の不動産管理会社、ニューヨーク、ロンドンの投資顧問会社、ベルギーの不動産投資会社など。2001年4月には42あった関連会社を1年で約半分に減らした。
向こう2年で収益の上がらない約10社をさらに整理する計画。投資顧問会社の朝日ライフアセットマネジメントや契約管理などのシステム開発・維持会社、販売促進用品を購入する会社など本業と関連のある会社は存続させたい考えだ。朝日生命は経営合理化のために内勤職員数の削減や、価格変動リスクの大きい保有株式の圧縮、収益性の低い企業年金業務からの撤退などを進めている。関連会社の整理もその一環だ。