日本証券業協会は5日、空売り規制違反などでメリルリンチ日本証券など5社に、けん責処分と内部管理態勢の確立を求める勧告を行った。また、東証はこの5社に対し業務改善報告書の提出を求めた。
処分を受けたのはメリルリンチのほか、KBC証券、クレディスイスファーストボストン証券、日本グローバル証券、岡三証券。
処分対象となった違反件数のもっとも多かったKBCは、1)ポジションの確認不足など管理態勢の不備による空売り明示を行わない売り付け56件、2)取引所が直近に発表した価格に満たない価格での空売り8件。
メリルリンチは、1)ポジションの確認不足など管理態勢の不備による空売り明示を行わない売り付け43件、2)取引所が直近に公表した価格に満たない価格での空売り3件。
クレディスイスファーストボストンは、1)信用取引の証券金融会社への申し込み忘れ31件、2)取引所が直近に発表した価格に満たない価格での空売り5件。
また、岡三は信用取引の証券金融会社への申し込み忘れ30件。日本グローバルは信用取引の証券金融会社への申し込み忘れ24件。