みずほフィナンシャルグループの再編で1日発足したみずほ銀行のウェブサイトに、顧客の口座番号や暗証番号などが流出しかねない問題があると、民間企業が4日までに指摘した。同行は、システムを構築した日本IBMが点検した結果「問題はない」としつつ、再点検の結果、問題が見つかれば、早急に対応するとしている。
これは、ネット関連セキュリティー情報配信のバガボンド社が同日、ウェブサイトの安全問題に詳しいoffice氏(仮名)の発見として伝えた。同氏は3月、首相官邸サイトに同様の欠陥があったことも突き止め、官邸はこれを受けて直ちに問題を修正した。
みずほ銀行は、発足初日から全国の約7000台の現金自動預払機(ATM)の大半で統合前の別の銀行のキャッシュカードが使えないなどのトラブルがあったばかり。
同氏によると、みずほ銀行のインターネットバンキングのログイン画面などに「クロスサイトスクリプティングの脆弱性」と呼ばれる問題があり、同行のサイトに似せた“わなページ”を仕掛けることが可能。
わなページのアドレスは、正規のアドレスと同じにでき、顧客が通常の画面と思って画面に口座番号や暗証番号などを入力すると、それが盗み出される可能性があるとしている。