来日中のジョンストン経済協力開発機構(OECD)事務総長は、日本経済には明るい兆しがみられるが、これが自己満足につながってはいけない、との見解を示した。
都内で行われたシンポジウムで演説したもの。
同事務総長は、「OECDは、日本(経済)が過去と現在の改革に反応している兆候をすでに見つけている」と指摘。今年発表されたOECDの経済予測のなかで、日本経済が今年下半期に上向くと予想されていることに触れた。
同事務総長は、その上で、「明らかになりつつある成長の兆候に、日本が満足したり、構造改革への努力を緩めることがあってはならない。日本が全力をあげなければ、回復は、緩やかで短期的なものに終わるだろう」と述べた。