塩川正十郎財務相は2日午前、閣議後の記者会見で銀行への公的資金再投入問題について「投入しなければいけないという前提に立って考えるのはよくない」と述べ、必要があるときに対応するべきとの認識を改めて示した。そのうえで銀行が公的資金の必要性を判断できるよう「金融庁が積極的に指導したらいい。特別検査の結果を指導に生かしたらいい」と語った。
また経営統合初日の昨日、みずほ銀行のATMシステムに障害が発生したことについて「金融機関は緊張感が欠けている。気分が緩んでいる証拠」と強く批判。「そんなことで金融の正常化なんてどう考えているのか」とも述べ、経営姿勢を疑問視した。