【ニューヨーク31日共同】
米経済誌フォーチュンは31日、2002年版の米企業500社番付(01年度の売上高基準)を発表、前年2位だった小売り最大手ウォルマート・ストアーズ(売上高2198億ドル)が同1位の石油最大手エクソンモービル(同1915億ドル)を抜いて初めて首位になった。エクソンは2位に転落。
ウォルマートは流通コスト削減などで低価格を追求、米景気の低迷で他企業の売上高が伸び悩む中、順調に顧客を獲得した。
01年12月に不正会計疑惑などから経営破たんしたエネルギー大手エンロンは同年10−12月期の売上高が未発表だが、1−9月の売上高だけで前年7位から5位に浮上、あらためて巨大企業の急激な転落ぶりを印象づけた。
3、4位は前年同様、自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)、同大手フォード・モーターの順。8位には01年に合併した石油大手シェブロンテキサコが入った。一方、ハイテク企業は全体的に低迷、コンピューター最大手IBMが9位(前年8位)、ヒューレット・パッカードが28位(同19位)など。
500社全体の売上高は約3%増の7兆4000億ドルにとどまり、利益面では約53%減の2060億ドルと大幅な減少となった。