小泉純一郎首相は30日午後、NHKの報道番組の録画撮りで、4月1日に解禁されるペイオフ(預金の払戻保証額を元本1000万円とその利子までとする)について、「今ある金融機関に(お金を)預けておけば間違いない」と述べた。これは、ペイオフ実施に伴う金融危機は起こらないと、事実上の安全宣言をしたものだ。
首相はまた、2003年度予算編成で国債発行30兆円枠を維持するかどうかについて「(この枠は)財政規律を維持する上で大きな意味がある」としながらも、「状況を見ながら大胆かつ柔軟に考えたい。経済は動くのでその点も考えないといけない」と述べ、今後の経済動向によっては柔軟に対応していく考えを示した。