UFJホールディングスは29日、02年3月期の連結最終赤字が従来予想の6000億円から1兆2000億円に拡大する業績予想修正を発表した。従来予想では、1月15日に合併した旧東海銀行の損益を連結損益に反映しない方法を取っていたが、より実態に近づけるため反映させて表示する方法に変更したため、会計上の損失がふくらんだ。
これにより、連結経常損益も、9000億円の赤字から1兆6000億円の赤字に修正された。従来予想と同じ基準で算出した場合、連結の経常損益は8500億円の赤字、最終損益は5000億円の赤字とそれぞれ上方修正となる。
不良債権処理額は、予定通りグループ全体で1兆9546億円となるほか、保有株式の評価損4427億円を計上。この後でも、02年3月末の自己資本比率は10%台後半を維持できるとしている。
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