UFJホールディングスは29日、2002年3月期の連結最終赤字が従来予想の6000億円から1兆2000億円に拡大すると発表した。合併した旧東海銀行の期間損益の取り扱いを変更したことが主因。連結経常損益も1兆6000億円の赤字、単独経常利益は750億円に下方修正した。
従来の業績予想では旧東海の損益を反映していなかったが、反映して表示する方式に変更、会計上の損失が膨らんだ。従来予想と同じ基準で算出した場合、連結の経常損益は8500億円の赤字、最終損益は5000億円の赤字と若干の上方修正になる。
不良債権処理については2002年3月期に予定通りグループ全体で1兆9546億円を処理するほか、株価下落で評価額が下がった保有株式の評価損4427億円などを計上。この後でも2002年3月末の自己資本比率は10%台後半を維持できるという。