総務省が29日発表した平成13年度平均の東京都区部の消費者物価指数(速報値、12年=100)は、価格変動の激しい生鮮食品を除く指数が98・6と、前年度に比べ1・1%下落した。現在の統計方式となって比較可能な昭和46年度以降最大の下げ幅で、3年連続マイナスは初めて。
同時に発表した3月の東京都区部の消費者物価指数(生鮮食品を除く、中旬速報値)は98・0で、前年同月比0・7%下落、平成11年10月以降30カ月連続で前年を下回った。
政府は3月の月例経済報告で景気の基調判断を1年9カ月ぶりに上方修正したが、消費者物価の下落が長期にわたりデフレ傾向が鮮明になったことで、景気が本格回復軌道に乗るかどうか微妙だ。
同時に発表した2月の全国の消費者物価指数は、生鮮食品を除く指数が98・2と前年同月を0・8%下回り、29カ月連続の下落となった。