米証券最大手のメリルリンチは27日、米中枢同時テロのため入居不能になっていたニューヨーク・マンハッタン南部の本社ビルへの復帰を祝うセレモニーを開いた。
大手金融機関の本社復帰は久々の朗報とあって、ブルームバーグ市長、パタキ州知事ら地元有力者が顔をそろえたほか、ブッシュ大統領のビデオメッセージも披露された。
メリルのコマンスキー会長は「われわれはニューヨークにも米国にもブル(相場に対して強気の意味)だ」と、会社の合言葉を使って同地区にとどまる決意を強調した。
メリル本社は崩壊した世界貿易センタービルに隣接するビルに入居。この地域で働いていた約8500人全員の復帰が近く完了する予定だ。(共同)