米証券大手ゴールドマン・サックス・グループは27日、ロイド・C・ブランクファイン、ロバート・K・スティール、ロバート・S・カプランの3氏を副会長に起用する人事を発表した。3氏は共同社長兼共同最高執行責任者(COO)のジョン・セイン氏とジョン・ソーントン氏の直属となる予定で、ヘンリー・ポールソン会長兼最高経営責任者(CEO)の後継者レースに加わることになる。
ブランクファイン氏とスティール氏は、株式・債券、為替、商品部門の経営責任を共有する。元投資銀行部門の共同責任者であるカプラン氏は投資銀行・投資管理部門を監督する。
ゴールドマンに関する書籍を出版したリンズクーグ氏は「数年前から後継者を示唆するのは彼らの典型的な方法だ」と指摘する。投資家の間では、ポールソン会長(55)は後継者問題や景気回復時の確実なシェア拡大への備えに懸念を抱いているとみられている。