あさひ銀行は系列会社のリース大手、昭和リース(本社・東京都新宿区)に対し、約550億円の債権放棄を柱とする金融支援をする方針を固めた。月内にも発表する。業績低迷の融資部門の損失を処理したうえで債権譲渡し、本業のリース部門に専念させる。
昭和リースはバブル期の融資業務や景気低迷で業績が悪化し、あさひ銀の全面支援で経営再建中。今回の措置で昭和リースの不良債権処理は完了する見通しで、同業他社との提携を模索する。
銀行系リース会社は、バブル期に親銀行のう回融資の一部を担った一面もあり、財務内容が悪化しているところも多い。3月に大和銀行グループと経営統合したあさひ銀は、迅速な不良債権処理を迫られている。