オニール米財務長官は26日、ワシントンでの講演で「日本経済は出遅れている。日本国民だけでなく、世界経済にとってより高い成長を実現することが必要だ」と述べ、日本のデフレ克服と景気回復に強い期待感を表明した。
長官はまた欧州経済について「3−6カ月ぐらい回復が遅れているが、今後潜在成長率に近づくだろう」と語り、回復基調にあるとの認識を表明した。日本についてどの程度の遅れかは言及しなかった。
米経済について、長官は「2002年を通じて回復の基調が続くと確信している」と強調。また「企業の生産性は(急回復した)01年10−12月期ほどではないが、強さを維持するだろう」と述べ、経済運営に自信を示した。(共同)