地方銀行の足利銀行(本店・宇都宮市)は27日、北朝鮮国内の7つの銀行との間で結んでいる送金契約(コルレス契約)を4月末で解除し、同国への送金窓口を閉鎖すると発表した。同行によると、北朝鮮への送金業務は、「人道的見地」から1970年代には始まっており、円建ての年間送金額は、ピーク時で年間約10億円、2000年は約1億円だった。
コルレス契約をこの時期に解除することについて、同行は、新たに判明した北朝鮮による日本人拉致(らち)問題との関連はなく、「経営再編のため、国際関係業務を縮小することの一環」(飯塚真頭取)としている。
(3月27日12:00)