広瀬経済産業次官は、米国による鉄鋼の緊急輸入制限(セーフガード)の発動を受けて、各国に輸入制限的な
動きが波及しており懸念しいる、との認識を示した。
定例会見で述べたもの。
日本政府は、20日の米国によるセーフガードの発動を受け、同日に世界貿易機関(WTO)に米国との協議を設けるよう要請したが、その
後の経過について広瀬経済産業次官は、「米国側からは返答がなく、協議の日程も決まっていない」と述べた。
さらに広瀬次官は、欧州連合(EU)が報復措置のための項目リストを作成したことや、カナダが同セーフガードについての調査を始めたこと
に関して、「各国で輸入・貿易制限的な動きが波及しており、非常に事態を懸念している」との認識を示した。そのうえで同次官は、「こういう
ことがあってはならないからこそ、WTOのルールに厳選にのっとって、各国とも対応していくことが大事だろうと思う」と述べた。