経営破たんした第2地方銀行の石川銀行(本店・金沢市)と中部銀行(本店・静岡市)の金融整理管財人は22日、預金や融資などの事業を国が設立した日本承継銀行(ブリッジ・バンク)に一時譲渡する方針を決めた。4月中にも事業譲渡する。
4月のペイオフ(破たん金融機関の預金払い戻し保証額を元本1000万円とその利息に限る措置)凍結解除を控え、破たん銀行の預金を全額保護するには、3月中に受け皿金融機関と共に預金保険機構に資金援助の申請をする必要がある。しかし、両行とも今月中には受け皿金融機関が見つからない見通しとなったため、日本承継銀行を受け皿銀行として譲渡手続きに入ることにした。日本承継銀行は預金保険機構の全額出資子会社として今月19日に設立されたばかりで、利用されるのは初めてとなる。
(3月23日03:28)