日中両国は、通貨危機などの際に自国通貨を防衛するための市場介入資金などを融通し合う「通貨スワップ協定」を、28日にも締結することで大筋合意した。国際金融筋が22日明らかにしたもので、00年5月に東南アジア諸国連合(ASEAN)と日本、中国、韓国の13カ国が合意した通貨スワップ協定のネットワーク構想「チェンマイ・イニシアチブ」の一環。
中国通貨の人民元が暴落するような緊急事態に備えたもので、日本が人民元と引き換えに市場介入に必要な円(最大30億ドル相当)を融通する。中国人民銀行(中央銀行)の戴相竜行長(総裁)が27日に来日するのに合わせて、日銀と人民銀行の間で正式調印される見通しだ。
日本はチェンマイ・イニシアチブに基づいて、すでに韓国、マレーシア、タイ、フィリピンの4カ国と通貨スワップ協定を結んでいる。
[毎日新聞3月22日] ( 2002-03-22-23:22 )