愛知県やトヨタ自動車、UFJ銀行などが出資、海洋リゾート施設「ラグーナ蒲郡」を運営する第三セクターの蒲郡海洋開発(愛知県蒲郡市、近藤昌嗣社長)は22日、名古屋市内で臨時株主総会を開催、約390億円の借入金のうち、約196億円を同行などが債権放棄する事業見直しを正式決定した。バブル期に策定されたリゾート事業は各地で行き詰まっており、安易な計画に批判も出ている。
残る194億円の債権はトヨタがすべて引き受け、UFJ銀行が約165億円を放棄するなど銀行団は事実上、手を引く。トヨタはさらにホテル、別荘用地などを約60億円で購入、今後も同社に最大で約380億円を融資する。