預金の払い戻し保証額を限定するペイオフが4月から解禁されるのを前に、東京都は都市銀行などに預けていた定期性預金を3月中に全額引き揚げる方針を22日までに決めた。
都によると、都銀や信託銀行など17の金融機関に都が分散預金している約1兆2000億円(2000年度実績)の大半が定期性預金。
ペイオフを機に、満期を迎えた預金の再契約を昨年から控えていたが、新年度をまたぐ契約が一部残っていたため中途解約する。
今後は有価証券などペイオフの影響を受けない債券の運用を拡大、「公金の安全を確保したい」(都出納長室)としている。
都は公金を預ける金融機関の経営状態を独自にチェックするため、会計士や金融アナリストらの専門家による「公金管理委員会」を設置した。