米フィラデルフィア地区連銀のサントメロ総裁は記者団に対し、米経済におけるインフレ圧力は当面、落ち着いた動きを示すとの見通しを明らかにした。
このなかで、「一般的には景気回復局面においてインフレ率は低下する。これはリセッション(景気後退)に関連する過剰な生産設備によるものだ。したがって当面、インフレはきわめて落ち着いた動きを示すものと確信している」と述べた。
これより先、米労働省は2月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.2%上昇と発表。一部のエコノミストは、食品とエネルギーを除くコア指数の0.3%上昇について、数カ月のうちに物価上昇圧力が高まる可能性があることを示唆するものであるとして懸念を表明した。
これに対してサントメロ総裁は、単月のデータに過剰反応すべきではないと述べた。