柳沢伯夫金融担当相は22日の閣議後の記者会見で、破たんした石川銀行(金沢市)と中部銀行(静岡市)の預金などを引き継ぐ受け皿金融機関について「金融整理管財人に最期の最期まで受け皿探しにご尽力いただく。しかし、民間の中で受け皿が見つけだしにくいということであれば、その段階から動き出すことになるだろう」と述べた。破たん金融機関の業務を暫定的に引き継ぐ公的受け皿機関である日本承継銀行(ブリッジバンク)に移す可能性を示唆したものだ。
テロ被害への保険金支払いの不足分を穴埋めするため、公的資金を投入できる新たな仕組みを設けることに関しては「まだ研究段階なので、もう少し形が出てきてからどうするか考える」と述べるにとどめた。