経営危機に陥っているドイツのゼネコン大手、フィリップ・ホルツマン(従業員2万3000人)は21日、救済策をめぐる融資銀行団との交渉が不調に終わったと発表した。
同社は約150年の伝統を持つドイツ2位のゼネコンだが、負債額は16億ユーロ(約1860億円)規模に上っており、破たんの危機に直面した。
ホルツマンは1999年に経営危機に陥った際には、失業者の増加を懸念したシュレーダー首相らドイツ政府の支援で延命。しかし、その後も建設不況の直撃を受け赤字額が急増、経営が一段と悪化していた。
構造改革を迫られているドイツ政府は今回、ホルツマンの支援に慎重。同社の業績回復が見込めないことから、不良資産の圧縮を進める主な支援銀行も追加支援を見送った。(共同)