トヨタ自動車は日米の販売金融会社を通じ、4月に円建てとドル建ての個人向け普通社債を発行する。発行額は2本で計約330億円を超える見込み。社債購入者には同社が今春参戦したフォーミュラ・ワン世界選手権(F1)観戦チケットなどが当たる懸賞を付ける。当面の資金需要は乏しいが、個人向け社債の販売に本格的に乗り出すことでトヨタの金融サービス機能をアピールする。
トヨタの金融統括会社、トヨタファイナンシャルサービス(TFS、名古屋市)が19日に発表した。国内で自動車ローンを手掛ける販売金融会社、トヨタファイナンス(TFC、同)が100億―200億円、米トヨタモータークレジットコーポレーション(TMCC、カリフォルニア州)が1億ドル以上の発行を見込む。 「ティーエスキュービック債」と名付けた円建て社債の募集期間は4月4日から25日。期間は3年、利回りは年0.2-0.5%になる見通し。最低申込単位は50万円。 TMCCのドル建て社債の利回りは年3.5−4.3%で、期間は3年。売り出し期間は4月18日から24日まで。