米、成田発着枠で強硬姿勢・対抗措置も示唆
【ワシントン20日共同】米運輸省は20日、成田空港の発着枠配分について声明を発表し、米社間での発着枠の譲渡を直ちに認めるよう日本政府に強く要請した。同省はこれが認められない場合は対抗措置を取る姿勢を示し、日本の航空各社に対して米国への貨物便の運航スケジュールを提出するよう命じた。この問題は、米航空大手デルタ航空が日米間での直行便運航を大幅に縮小するのに伴い、運輸大手のフェデックスに発着枠を譲ろうとしたもの。
フェデックスは既に多くの成田発着枠を確保していることから、日本側は米社間の譲渡が公正な競争政策の面からも問題があるとして難色を示している。ミネタ運輸長官は声明で「米社の権利が侵害された場合は断固たる措置を取る」と述べ、日本政府の対応によっては日本の航空会社の米国内の発着枠を制限することを示唆した。