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浅井隆の真実をぜひこの機会に確認して欲しい！
いつも皆さんにショックを与える話ばかりなので、たまにはや
わらかい話もいいだろう。読者の中にも気づいた人がいるかもし
れないが、実は先日、私と同姓同名の人が新聞の社会面にベタ記
事で載った。「浅井隆」というのは私のペンネ一ムなのだが、こ
のペンネームと同姓同名の人に関する記事だ。日経新聞にも出た
し、他の新聞にも出たらしい。私は社会面を読まないので、人か
ら聞いて知ったのだが、記事によると「東京の会社社長、浅井隆
さん（四十六歳）がヌード写真集を機内に持ち込んで、成田の税
関と争った」。要するに、ヌード写真集がわいせつか芸術かで争
ったという。そして裁判の末、彼は勝訴した。つまり芸術と認め
られたわけだ。私はこの記事を親しい金融関係者に聞いて初めて
知った。ある用事で彼の会社に行き、会議室に入ったとたん、彼
は私の頗を見るなりニヤニヤしながら「浅井さんもやりますね
ッ！あなた、何かやったでしょ！」と来た。
その時、私は記事を知らなかったから、「何言ってるの？」と開き返すと、「エッ！ 知らないの？」と真顛で言う。それで新
聞記事を見て驚いたわけだ。実はこの記事からいろいろなことが
わかる。
まず一つ目に、もし仮にその記事が私だったとしたら、「東京
の会社社長・経済ジヤーナリスト○○○○さん（ペンネーム浅井
隆）」という具合に出たはずだ。なのに、私の本名を知っている
人でさえ、件の記事が私のことだと思っていた。年齢も、記事の
人は四十六歳で私は四十七歳。一つ違いだから、「新聞が間違え
たのかな」と思ったようだ。つまりある意味で、事実の確認をみ
んな意外とあいまいにやっているということ。それから二番目
は、新聞に出ていることについては、みんなすぐに信用するとい
うこと、あるいは勝手な思い込みや勘違いをすることだ。三番目
は、例えば個人のゴシップ記事はどんなに小さなべタ記事でもみ
んな興味をを持って読むが、日本国破産に関する重大な情報が、
仮にべタ記事で出ても、誰も関心を持たないだろうということ
だ。例の記事は私の知り合いには広く知れ渡っていて、親戚など
でも、私に確かめたいのに口に出せなかった人もいたようだ。
信頼できる情報源を持ち、さらには、それを疑え！
その記事が出てから三週間後、私の主催する月例の勉強会
があった。そのときにメンバーの何人かがいつもと違う頗つき
で私を見ていたような気がした。あとで例の記事のことと気づ
いたのだが、こういう誤解は晴らしておかないとまずい。
もちろん裁判でそのヌード写真集は芸術作品として認められ
たわけだから問題はない。問題はないのだが、あろうことか
そのヌード写真集が女性ではなく男性のヌード写真だったのだ。
そうなると、やっぱり種々の誤解が生じる危険がある。
だから二月の例会のレポートで事情説明はしておいた。実害は
無いとしても、人に「実は浅井さんにはあの趣味がある」
と思われたら、いささか困るではないか。
このように、気づかないくらいの小さなベタ記事なのに結構
みんな知っていたことは驚きだった。でも、あれが国家破産に関
する記事だったら、気づいた人かがいたとしても、逆に誰も取り立てて
話し合おうとしないだろ。今回の記事に関してはみんなの「思い込み」
だったわけで新聞が悪いわけではもちろんない。．
ただ、この笑い話を一つの教訓として、本当の情報を知るこ
との大切さを知ってほしいのだ。要するに新聞の記事をそのまま
うのみにしないことだ。元新聞社カメラマンの私が言うのも何だが、
今の新聞社は昔に比ペて不勉強だし、リストラで人員も不足気味だ。
調査能力もない。政府発表をそのまま載せている．政府が自分達に都合
の悪いことを言うわけがない。だから新聞をただ読んでいても
国家破産なんてわかるはずがないのだ。ある意味斜に構えて読んでちょう
といい。今回の事件は、自分で信頼できる情報ソースを見つけることが
どれほど大切で貴重な行為であるかが改めてわかった出来事
であった。ちなみに念を押しておくが、もう一人の浅井隆氏に落ち度は全く無い。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。