政府が短期の資金繰りのために発行する国債である政府短期証券(FB)が、金融市場で人気を集めている。財務省が19日に実施した入札で、参加した金融機関の購入希望額を合計した応募額は2028兆円と発行予定額の661倍に達し、13日入札分の585倍を上回り、過去最高倍率を更新した。ペイオフの凍結解除に備えて、流動性が高く、価格変動が小さい資産を保有したい金融機関のニーズに合致したためと見られる。
FBの償還期間は通常3か月間で、入札は週1回程度のペースで行われている。以前は日銀が全額を引き受けていたが、短期金融市場への海外投資家の参加を促す目的で99年4月から入札制度が導入され、2000年4月からは全額が入札に移行している。
(3月19日22:37)