準大手ゼネコン(総合建設会社)の五洋建設は、4月1日から45歳以上59歳未満の社員を対象に190人の希望退職者を募集する。建設市場の縮小で受注環境が悪化しているため、「事業規模に見合った適正な人員体制にする」としている。
同社が希望退職者を募集するのは97年度から99年度にかけての530人に次いで2回目。退職者には特別加算金が退職金に上乗せされる。190人に達した場合の加算額は20億円を見込んでいるが、これは希望退職による年間人件費減少額と同額という。
同社の従業員数は今年3月末見込みで3667人。来年3月末は3287人を予定しており、定年による自然減と転籍に加え今回の希望退職で達成するとしている。
【塩谷英明】