中部電力は19日、短大・高卒の採用を凍結し、全体の採用者数を2002年度よりも43人少ない120人に抑える03年度の採用計画を発表した。
短大・高卒の採用を見送るのは、電力自由化の中で即戦力に重点を置いているためで、電力契約担当や技術コンサルティングなど自由化分野に優先的に配置し、競争力の強化を目指す。
採用者数の内訳は、大学卒・大学院修了者が100人、高専は15人で、このほかに5人を中途採用する。
短大・高卒はピークの1962年には約1170人採用していたが、今年4月の入社は約40人にまで絞り込んでいた。採用の凍結期間は3年間の予定。
また、経営や法律を専門とする大学院修了者も初めて採用する。情報通信などの新事業に参入する前に事業評価したり、法律分野での対応力を強化したりするためで、海外のロースクールの卒業生も対象。