野村総合研究所が19日発表したアジア経済見通しによると、日本を除く東アジア9カ国・地域の2002年の実質経済成長率は4・9%と力強い回復となる見込みだ。米国経済の回復で情報技術(IT)関連の市況回復が予想より早く、昨年末の予測より1・3ポイント上方修正した。
とくに台湾、シンガポール、マレーシアは前回のマイナス成長予測からプラス成長予測に転じた。高成長の中国を除く成長率は3・3%と、2・3ポイント上方修正。中国が前回予測と同じ7・2%で、ほかの国・地域の回復が際立つ形となった。内需の堅調さも加わった韓国は中国に次ぐ4・5%の見通し。