塩川正十郎財務相は19日の参院財政金融委員会で、社会保障関係費の増大を消費税の増税で賄うべきだとの指摘に、「高齢化が進んでいくと、消費税で負担せざるを得ないと思う」と述べた。また、「高齢者にもっと負担させたほうがいい。高齢者に甘過ぎると思う」とも語った。公明党会派の浜田卓二郎氏への答弁。
財務相は、年金制度について、このままでは「もたなくなるのではないか」との懸念を表明。「年収1000万円以上で年金をもらっている人は(高齢者全体の)20%」と指摘したうえで、「年金は約束で払わないといけないが、そういう方々に(年金を)辞退してもらってもいいのではないか」と述べた。その代わりに、「(辞退した額の)倍額を(相続税の課税に際して)相続財産から引く」のはどうかとの考えを示した。