(回答先: インフレ対策を始めたんじゃないですか? 投稿者 招き猫 日時 2002 年 3 月 17 日 13:29:37)
財務省・金融庁・日銀は、現状の日本経済を制御する能力を完全に失って(放棄して)います。
そのようななかで唯一しっかり考えているのは、「大手銀行救済」策です。
大手銀行の財務(資産)状況を良くしたい、万が一“不測”の事態で長期金利が上昇しても大手銀行に損失を与えたくないという考えが、今回の国債金利スワップ取引の背後にあるはずです。
今回のような政策をとっても、デフレ脱却はできません。このままずるずる「デフレ不況」が続くとともに国債発行高を増大させていけば、需給バランスが壊れ、否応なく長期金利が上昇することになります。
それは、意図したものではなく意図しない事態として起こるもので、不況期の長期金利上昇というとんでもないものになります。
それを先取りしつつ、銀行の財務状況を政府の利息負担で改善していこうとするものでしょう。