財務省は18日、10年物国債を価格競争入札によって発行する比率を現在の60%から75%に引き上げると発表した。国債市場の透明性を高める狙いで、早ければ4月に入札を行う5月債の発行から実施する。
国債発行は、各金融機関が需要予測に基づいて購入価格を提示する入札と、金融機関が集団で市場を通さずに直接買い取る「シンジケート団」による引き受けの2つの方法がある。
現在は、毎月1兆7000億円の発行額のうち入札が60%、シ団引き受けが40%だが、今月20日から行われる4月債については入札の比率を62%に変え、5月債以降に一段引き上げる。
(3月18日21:38)