サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相は、現行の石油価格については「何の不安も抱いていない」が、米軍がイラクに攻撃を開始する可能性があることで市場が不安定になる恐れがある、と警告した。
同相は、ロイター通信とのインタビューで、「価格が問題なく進行している現在、これに大騒ぎするのは理に適わない。価格は依然として、目標レンジ内にある」と述べた。しかしながら、ブッシュ米大統領による「悪の枢軸」発言以来、緊張が高まっており、米国がイラクへの武力行使に踏み切る可能性が大きな懸念要因だと指摘した。
同相は、「価格に影響を与えると予想され、投機的な動きの高まりにつながる」と述べた。