民間の信用調査機関、帝国データバンクはこのほど、大手銀行15行、地方銀行63行、第2地方銀行53行の計121行の有価証券含み損益実態調査(2001年9月期末現在)をまとめた。それによると、株式、国債、地方債・社債のいずれも半年前の2001年3月期末に比べて、損益が悪化していることが裏付けられた。
株式(取得原価35兆4457億3900万円)の含み損は2兆7961億2000万円。2001年3月期末には9124億1400万円の含み益があったのと比べると、3兆7085億3400万円目減りしたことになる。ちなみにこの半年間で日経平均株価は1万2999円から9774円まで下落した。
国債(取得原価62兆5154億5700万円)の含み益は4798億7900万円で、半期前に比べると3267億9100万円の減少。地方債・社債など(取得原価57兆 9381億2200万円)の含み益も2001年3月期に比べると928億3900万円減って 8967億4300万円となった。
大手15行に限ってみると、株式(取得原価30兆2268億4200万円)の含み損は3兆3625億3800万円で、2001年3月期末の3115億3800万円の含み損から3兆以上拡大。国債(取得原価42兆6107億6800万円)の含み益は791億 4100万円で半期前に比べて2064億9500万円の減少。地方債・社債(取得原価 26兆4266億3600万円)の含み益は2159億9300万円で、半年で426億4700万円減少した。