(回答先: 第6回金融研究報告:政府・企業・銀行部門の信用力 日本経済センター 投稿者 招き猫 日時 2002 年 3 月 16 日 15:20:01)
せっかくデフレの回避を主張していながら、その具体的な対策を示していないのが残念です。
>ここでは次の2つのシナリオ――@「緩やかなインフレに転じる場合」とA「急激な
>インフレが起きる場合」――について考える。
>いずれのシナリオにおいても、当面有効なデフレ対策が打たれず、デフレが緩やかに
>進行するとともに、国債の信用が低下していく。この結果、2006年度には政府債務残
>高が名目GDPの2倍を超え、日本の国債が投機的格付けに転落する。国債の格下げに
>よって日本の企業や家計による資本逃避が本格化し、大幅な円安が起きて2007年度に
>はデフレから脱却すると想定している。
>@のシナリオでは、2008年度からGDPデフレーターが年率2%程度の緩やかなインフレ
>に転じることを想定している。この場合、政府の利払い費の増加もGDP比2%程度に
>とどまり、破局的な結末は避けられる(表1)。ただし、このシナリオが実現する可
>能性は小さい。
「当面有効なデフレ対策が打たれず、デフレが緩やかに進行する」と匙を投げるのではなく、有効なデフレ対策を示して欲しい。
お読みいただいた方もいらっしゃるとは思いますが、金利政策と付随的な税制・金融政策をざっとまとめたものを書き込んでいるので、参照しただきご意見ご批判をいただければ幸いです。
『【大間違いの経済理論】 “超低金利政策”はデフレを悪化させる 《金利引き上げがインフレを誘発し「デフレ不況」から脱却するための一つ方法》』
http://www.asyura.com/sora/dispute1/msg/302.html
※ 本文の解析内容とは異なりますが、金利上昇がインフレを抑制するのではなく逆にインフレを促すことを金利変動と原油価格変動の関係で示すグラフがあるアップも参照してください。
「ロスチャイルド投資顧問」は、原油価格より先に金利が上昇する理由を、産業界に厖大な資金需要が発生したからと説明しています。
米国の長期金利が、最近、公定定歩合は1.5%のままで上昇しているのは、銀行が貸し出しを抑制していることで起きていると考えています。企業の資金需要に対して貸し出し量を抑制しているために金利が上がっているのです。
『米国金利の反転と原油価格(ロスチャイルド投資顧問レポート2002/03/13)』
http://www.asyura.com/2002/hasan8/msg/145.html