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韓国で大手行がバタバタ消えたワケ〜行政主導が強すぎた…、日本も同じ道(株ZAKZAK2002/3/15) 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 3 月 15 日 18:28:21:

さて、今回も“ソウル発”という形をとらせていただく。  1997年に“流動性危機”に陥った韓国経済は、IMF(国際通貨基金)の管理下で再建を目指すこととなる。その再建に至るプロセスの中で、IMFによって“オーバーバンキング(銀行過剰)”の状態にあることを指摘された金融業界では、なかば強制的に合併・再編−、はたまた経営破たんによる“退出”(韓国的な表現)という状況に追い込まれていったのである。
そうした中でも激震に見舞われたのは都市銀行業界だった。“IMF管理”以前にはトータルで33行あった都銀だが、現在では20行にまで減少してしまったのである。
こうした状況の中で、一部の大手都銀が“外資”によって買収されるという事態まで発生するのだ。
90年代初頭まで韓国金融界ではナンバーワンの預金量を誇っていた第一銀行(本店・ソウル)も、“外資”によって買収された銀行の一つだ。
買収する側に回ったのは、米系資本の投資会社である「ニュー・ブリッジ・キャピタル(NBC)」だった。
「そもそも第一銀行は、韓国銀行界ではトップクラスの規模を誇っているだけではなく、“格”という点でも名門中の名門とされた銀行でした。その第一銀行が“外資”によって買収されてしまったわけですから、国民には相当なショックだったと思います」(第一銀行幹部)
それではなぜ、韓国銀行界の象徴とも言うべき第一銀行が、かくも簡単に買収されてしまったのだろうか。
「簡単に言ってしまえば、多額の不良債権を抱えてしまったからです。これまで韓国の銀行界では、まさに“悪しき伝統”とでも言うべき『関知金融』と呼ばれる融資の形態があったのです。この『関知金融』とは、政府や役人が融資先そしてその融資条件などを銀行側にすべて指示しそれに従わせる、という融資です。その『関知融資』の多くが焦げ付いてしまったのです−」(第一銀行幹部)
この「関知金融」においては、貸し出しレートすらも政府あるいは役人によって決められていたというのだ。
前述の第一銀行幹部が言う。
「われわれも“銀行マン”である以上、そうした『関知金融』に納得していたわけではありません。まさに、イヤイヤ従わされていたのです」
言うまでもなく、この「関知金融」は、法律上そうした規定があるわけではない。ある意味で行政指導的なスタイルで行われていたのである。
「第一銀行は、きわめて少数の株主によって支配されてきた銀行です。だからこそ『関知金融』が大きく入り込むことになったのでしょう」(前述の第一銀行幹部)
言ってみれば、IMF管理以前の韓国金融マーケットでは、マーケットメカニズムがまったくワークしていなかった、ということにほかならない。
翻って、日本の銀行業界を見た場合、ダイエーや経営不振ゼネコンなどの大口過剰債務企業への対応スタンスは、この「関知金融」と五十歩百歩とはいえないだろうか。
少なくともIMFおよび米国政府がそう認識していることは間違いない。
日本の銀行業界がどのような結末をたどるのか、韓国のケースがそれを大きく暗示しているとは考えすぎだろうか。

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