(回答先: 日本国債の暴落リスクを警告=政府債務、GDPの1.5倍に−IMF 【ワシントン14日時事】 投稿者 sanetomi 日時 2002 年 3 月 15 日 06:18:46)
【ワシントン14日大島宇一郎】
国際通貨基金(IMF)は十四日、国際金融情勢を分析した「世界金融の安定に関する報告書」を公表した。報告書は日本経済について「政府債務残高がGDPの140%に達しており、二〇〇二年には150%になろうとしている」と明記。景気対策のための財政出動で膨れあがった巨額の公的債務を懸念材料に挙げた。報告書はさらに「こうした懸念は、格付け会社による日本国債の格付け引き下げに表れている」と指摘したうえで、「将来の日本国債市場のリスクになりうる」と、国債の暴落リスクを強く警告した。
IMFはさらに、日本経済のリスクとして(1)企業と金融部門の改革の失敗(2)資産デフレの進行による企業のバランスシート(貸借対照表)の悪化(3)金融システムが危機的な状況に陥る−を列挙。日本にデフレ解消と金融機能の安定化を促した。
報告書は、世界経済の動向については〇二年初めには回復軌道に乗るとの見方。ただ下振れした場合には「日本と新興市場国に著しい悪影響を及ぼす」と明記した。