アルゼンチン政府は14日、償還が危ぶまれている同国の円建て国債について、今月26日に期日を迎える元本615億円分への利払いが延期となる可能性が強まったと発表した。6月に迎える残りの利払いも遅れる公算が高い。
アルゼンチンは昨年末、対外債務の支払いを一時的に延期することを発表しているが、日本の投資家に対する正式な状況説明は初めて。国内投資家は、同国の国債を総額1915億円保有している。
一方、債券を管理している東京三菱銀行、新生銀行、富士銀行の3行は同日、「状況の推移を注視する」と発表した。投資家に代わって元本と利息の全額を直ちに支払うよう同国政府に求めることもできるが、現時点で償還される可能性は低いため、国際通貨基金(IMF)の支援体制の行方などを見守る方針だ。
(3月14日19:44)