国際通貨基金(IMF)のケーラー専務理事は、世界経済はリセッションを回避し、回復の過程にある、との見方を示した。
同理事は、オーストリア中銀のリープシャー総裁との会談後、記者団に、「われわれは、米国の経済活動は、上半期に著しく改善し、下半期には大幅に力強さを増すとみている」と述べた。
また、「われわれは、欧州の回復は米国より幾分遅れ、おそらくやや弱いものとなると考えている」という。
同理事は、「われわれは、今年中に、遅くとも2003年には、欧州の成長が強さを増すと確信している」と述べた。
また、世界的な経済成長見通しについて、「われわれは、IMFの春季会合で、この見通しを示す予定だ。現況では、われわれは回復を予想しており、秋に示した数字を上方修正する見通しだ」と述べた。